美容師として活躍しつつ副業を検討している方から、美容師免許を保持していて資格を活かした仕事をしたいと考えている方まで。
美容師の経験を活かして収入を上げながらも、本業にも生きる副業をご紹介いたします。
ご参考になりましたら幸いです。
美容師の平均年収は330.1万。
国家資格を必要とする独占業務であるにも関わらず、低めの水準です。
参考サイト:ホームページ|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
給料形態は「基本給+歩合給+インセンティブ」が一般的で、基本給は最低ラインであることが多く、指名や物販、売上に対する報酬を受け取ることで年収を上げていきます。
賞与はないか寸志程度のところが多いようです。
スタイリストや店長に昇格すると年収500〜700万を目指せますが、下積みが長く、スタイリストデビューするまでに平均3年、長いと5年以上かかると言われていて、アシスタントをしながら練習を重ねて一人前になります。
アシスタントの間は売上に貢献できず、技術指導も必要なことから給料が低めに設定されていることが多く、平均年収を下げている要因と考えられます。
「1,000円カット」のように価格競争も激化していることも理由にあげられます。
美容室は年々増加していて、その数はコンビニの4倍以上にものぼります。
令和3年(2021年)の美容室の店舗数は、前年度から6333軒増の26万4223軒(前年度比2.5%増)。年々増加を続けており、今回も過去最高を更新した。
引用元:【2023年1月発表】理美容室の店舗数37万軒に 美容室26万軒、理容室11万軒【2021年統計】 | ビュートピア(Beautopia)
人の労働力への依存度が高い労働集約型の業種で、集客してもそれを捌けるだけのスタッフがいないと売上は上がらず、売上に対して固定費(人件費)が占める割合が大きいため、給料へ反映するのが難しいという構造があるようです。
個人形態の美容室が多いので、経営者の手腕によって左右されている可能性もあります。
業務委託やフリーランスという働き方があります。
どちらも個人事業主で、全体の57.1%がこの就業形態で働いているようです。
参考サイト:ホームページ|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
雇用契約を結ばずに所属する美容室に依頼された業務をこなす「業務委託」と、集客は自分で行い場所だけを借りる「面貸し」が主流です。
業務委託 |
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面貸し |
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労働者としての保証や固定給がない分、歩合の割合が上がるので、同じ業務をこなすだけでも収入が上がります。(ただし、年金や税金が天引きされておらず、手取りから国民保険や年金を納付し、翌年の所得税を支払います。)
手間は増えますが、業務に必要なモノの購入費やプライベートと事業で併用しているものも経費計上できるので、税負担を軽減することができます。
独立後、収入アップの強力な武器となるスキルをチェック
個人で集客できている方、またはその能力がある方は、開業して独自の美容室を運営することで収入が上がる見込みがあります。
You TubeやInstagramといったSNSが普及し、個人でブランディングできる時代です。スタッフを雇用し、売上があがる仕組みを作り上げると、現場に立たずしてさらに収入を上げることも可能です。
フランチャイズオーナーという方法も考えられます。
副業とは、本業は継続しつつ所定労働時間外に働くことを言います。
収入の悩みを解消するだけではなく、スキルを身につけるためにも役立つので、長い目で見ても有益です。
兼業、サイドビジネス、ダブルワークとも言われ、働き方改革により副業が解禁された企業も増えてきていますが、まだまだ馴染みがないのが現実です。
異なる環境での経験を本業にも活かせ、副顧客を呼べるようになったり、指名が増えて美容師の収入すら上がる可能性もあります。
副業は個人の自由です。法律では禁止されておらず、誰しもに権利があります。
しかし、サロンの就業規則で禁止されていることがあり、違反すると解雇される可能性もあります。
個人事業形態の美容室では就業規則を備えていないこともあるようですが、「本業をおろそかにしている」と捉えられたり、
といったトラブルにつながる可能性が考えられ、できるだけバレずに行いたいと考える方が多いようです。
利己的な考えで行動すると周囲の反感を買いやすくなります。
サロンの集客につなげる、売上を伸ばすなど、美容師としても結果を残しwin-winの関係であり続けられるように心がけておくことが大切です。
副業が明るみにならないため特に注意すべき点は、「住民税の納付」と「周囲の目撃証言」の2つです。
副収入を得れば、本業とは別に確定申告や住民税の納付を行わなければなりません。
住民税の納付は「普通徴収」か「自分で納付」を選択することで、副業で得た分を自宅に請求してもらうことができます。
しかし、実際のところ自治体によって対応はまちまちのようで、希望しても対応してもらえなかったり、職場に請求が届いたりすることもあるようです。
事前に確認することをおすすめします。
また、働いているところを目撃される例も少なくありません。
回避するには、会社の近隣や人目の多い場所での仕事は避けるのが無難です。
自宅や室内など、人の目が限定される仕事はリスクを抑えられます。
とは言え、100%バレない方法はありません。
極力周りの人にも言わず、リスクを承知の上で行う覚悟が必要です。
副収入を得たら「確定申告」と「住民税」の申請を行いましょう。
確定申告は20万以下の場合免除されますが、住民税は収入額に関わらず申告と納付が必要です。
確定申告の基準となる20万円とは、
で、試算方法が異なります。
①は、仕事に必要な備品や移動費などを経費計上できるので、「収入―経費=20万円」を超える場合に確定申告が必要になります。
確定申告を行うと自動的に市町村へ情報が送られるので、住民税の納付漏れの心配はありません。
2023年10月1日から施行されたインボイス制度により、適格請求書発行事業者への登録の検討が必要となりました。
任意であるものの、登録していないと希望する業者と取引できない可能性があります。
これまでは年間売上1,000万円以下の事業者は業務委託先や顧客から受け取った代金の消費税納税義務は生じず(免税事業者)、売上時に得た消費税はそのまま収益に計上できました。
インボイス制度が施行されたことで、課税事業者が免税事業者と取引を行うと、国と取引先の二重に消費税を支払わなければならず、税負担が増える仕組みに変更されています。
よって、課税事業者は免税事業者との取引を懸念する可能性があります。
これは副業をする美容師にも適用されます。
取引先がすべて一般消費者、または同じ免税事業者である取引先であれば問題はありませんが、仕入先から適格請求書等の発行を求められたら
と、いずれかの判断が必要です。
フリーランスとして派遣やシェアサロン・スタジオで働く副業で、+αスキルを身に着けなくても始められます。
ヘアセット・メイク・着付けなど、スキルアップしたい専門分野に足を踏み入れるのも一つ。結婚式や成人式といったイベントやシーンが異なると求められるスキルも変化し、美容室とは異なる現場で実務経験を積むことで対応力が身に付いて、幅が広がります。
シーズンごとに人手が必要となるシーンもあり、単発でも行えるのも魅力です。
美容室で行う頭皮洗浄を目的としたウェットヘッドスパとは異なり、リラクゼーションを目的とするヘッドスパが人気で、専門サロンも急激に増加中。
美容師免許の取得を条件にしているサロンもあり、需要は大きいと考えられます。
座ったままでも行え、髪を乾かす手間もないので、個人でも始めやすいメニュー。
美容室でも、施術の合間のオプションとしてアシスタントでも売上に貢献することができるかもしれません。
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美容師免許の所持が必須となり、人員は不足気味。
まつげエクステのみならず、まつげパーマも需要も伸びてきていてニーズが多い仕事です。
場所や必要備品も少ないので、専門サロンに勤める他、自宅やシェアサロンを借りて個人で始めるのも容易です。
技術を習得すれば美容室でもメニュー展開でき、単価アップや転職の際にも優位に働きます。
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近年、専門店も増えている注目のメニュー。こちらも美容師免許が必須です。
男女ともに需要が増えていて、省スペースで簡単に施術できる上、印象の変化がわかりやすいパーツ。髪と眉、トータルでプロデュースできる技術を身につけることができます。
場所や備品もわずかで済むので、自宅や出張など個人で始めるのも容易です。
美容師免許は不要ですが、トータルビューティーサロンで提供している所も多く、活躍できる機会も増えます。
専門学校で経験のある方や、ネイリスト検定を取得している方は活かすことができるでしょう。
ブライダルや夜の仕事をされる方など、土日平日・昼夜を問わず仕事があるので融通が効きます。レッスンではなく、顧客の要望を時間内に再現するという現場で実績を積むことで、アレンジのスピードや幅も広がり、本業にも生きてきます。
WEBやSNSで集客し、個人で活動することもできます。
副業がバレる可能性も低く、好きな時に好きな場所で作業することができるのが魅力。
クラウドソーシングを利用すれば、得意な仕事をピックアップすることができ、負担も少なく取り掛かりやすいかもしれません。
美容師の経験にもとづいたスキルやノウハウを伝えるコンテンツを、ブログやSNS・動画に投稿し、アフィリエイトや広告収入を狙う方法もあります。
成果が出ないと収入にはつながりませんが、軌道に乗せることができれば、本業で働いている間にも収入を得られる仕組みです。アウトプットすることで自身の理解も深まります。
時代にあった働き方が手に入り、ブランディング効果で本業やその他の仕事依頼につながることも期待できます。
高齢化にともなって需要が増えている分野。社会貢献にもなりやりがいがあります。
出張でありながら1つの現場で複数人の施術を行え、時間効率が良く、利益率も高いのが特徴。
一度信頼してもらえればリピート率も高く、個人で始めても開業資金は5万円〜と独立を検討している人もチャレンジしやすい仕事です。
日程が合う日だけ参加することができ、
に人気です。
パートや業務委託、パートナーとして登録し、美容組合に加入する他、個人で活動することもできます。直接老人ホームや施設に訪問、ポスティングやボランティア、ケアマネージャさんへの協力を依頼し、信頼関係を築くことから始めることが大切です。(※個人で出張美容を行う場合は、保健所への届けが必要な場合があります。)
美容室とは勝手が異なるので、訪問美容の講習や資格、介護福祉の知識も取り入れて高齢者との勉強もしておくと役立ちます。
美容師でありながら、今の時代に合った場所や時間に縛られない働き方の選択肢も増えるでしょう。
自由な働き方を実現するために役立つスキルはこちら
副業が明るみになるリスクが少なく、融通が効く自由度の高い働きで収入アップを目指せます。
ヘアセットや眉カットといったすでにお持ちのスキルであれば、設備投資も最小限に即日スタートすることも可能。自宅・シェアサロン・レンタルサロン・出張と選択肢は豊富で、スケジュールを自由に組めて本業と両立しやすいことから、ダブルワークから始められる方も多いです。
小さな規模から経営について学べるので、美容師として将来的に独立を目指している方は経営思想が身に付き、有効です。
+αフィシャルやボディのスキルを身につければ、髪から足先まで、全身トータルでプロデュースすることができる希少価値の高い美容師となります。
サロンで集客した顧客を本業の美容室に促したり、軌道に乗れば、美容師を副業にするという選択肢も増えます。
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結果として副業を本業にすることがあっても、本業を差し置いて注力していては道理に合いません。
十分でなくても仕事に就けていることや安定して収入を得られること、これらの保証は、精神的な支えになっているはず。あくまでも本業あっての副業ということを念頭に、働ける状況に感謝しながら、Win-winの関係を構築することを意識し、活動しましょう。
本業の業績が伸びれば、意見されることもなくなる可能性が高いです。
本業とかけ離れた仕事だと0から学びが必要で、結果を出すまでに時間もかかります。身にならないと継続も難しく、どちらも中途半端になってしまうという可能性も。
得意分野があれば、すでにお持ちのスキルをさらに伸ばせる副業を選択することで飛躍できる可能性もありますし、反対に、新たなスキルの習得で自身の可能性を見つけて独自性を伸ばすことも可能です。
スキルが多いほど組み合わせも増え、個人の希少価値が高まります。
美容師としての需要も増す、おすすめのスキルはこちら
スキルは技術に限らず、人間性やコミュニケーション能力も然り。
自身の棚卸しをし、5年後、10年後にどのような自分でありたいかをイメージして選択すると良いでしょう。
フォレストエステティックスクールでは、新たにスキルを身に着けたい方、転職や就職、サロン開業を目指す方をサポートしています。
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未経験から副業としてスタートし、顧客が増えて、自宅サロンから夢のサロン展開を成功された方もいらっしゃいます。
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