専門サロン・エステのオプションメニューとしても増加している歯のセルフホワイトニング。
美容商材の展示会ではここ数年でホワイトニング機器エリアが拡大し、注目されていることがわかります。
資格がなくてもホワイトニングを導入できるのか。開業後、どのようにすると差別化していけるかなどを解説いたします。
ご参考になりましたら幸いです。
ある単語がどれだけ検索されているかを調べられる「Googleトレンド」において、2004年以降「ホワイトニング」は年々増加していることが見て取れます。
ブライダル、就活、清潔感などを理由に、白い歯への憧れ、歯への意識が変化してきているようです。
もともとアメリカやスウェーデンでは白くて美しい歯がステータスで、オーラルケアは身だしなみのひとつと考えられています。清潔感や生活水準を表す基準になっていて、「歯がその人の印象を決める」とも言われているようです。
アメリカでは医療費が高く、自宅で歯磨き粉やホワイトニングテープなどを使用してホワイトニングを行うのが一般的のようです。
このようなカルチャーが日本にも入ってきて、歯の白さへの意識があがっていると考えられます。
最近ではセルフホワイトニングの選択肢も増え、価格が低下したことでさらに身近になってきているのではないでしょうか。歯科でもセルフホワイトニングが導入されていて、間口を広げて高額でなかなか手が出せなかった人もチャレンジしやすくし、定着してから自費診療メニューにつなげて収益を上げる、という工夫がなされているようです。
マスク生活で口元の悩みが増加し、審美・口元のエステと展開されてきているので、脱毛・整体・痩身といった専門店でも、競合と差別化できるメニューとしてセルフホワイトニングは注目されています。
エステ市場は男性・セルフサロンともに増加しているので、幅広い層のニーズを満たせる時世にあった事業といえるでしょう。
セルフエステ |
エステティシャン不足の解消、感染症対策としても有効なサロン形式。 人件費が抑えられているので、低価格で提供されている。 利用者は自身で施術が行えるため、気になる部分を集中して施術するなどのカスタマイズが可能。 勧誘や周りの目を気にすることなく、心置きなく最新の美容を試せる。 |
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メンズエステ | 男性の美意識向上で、エステサロン、眉サロン、脱毛サロン、BARBER、専用コスメなどメンズ美容が充実化。今後の拡大も見込まれている。 |
脱毛サロン |
IPL、SHR、LEDと方式も変化している。 痛みや価格で差別化していたが、医療や家庭用脱毛器とも競合になりつつある。 鼻下やひげ脱毛から口元のトータルケアをできることを差別化にセルフホワイトニングを導入しているサロンも増加中。 |
マッサージ・矯正 |
美容目的から、癒やし、内面から整えるサロンまでさまざま。 鍼灸や整体・ジムでもセルフホワイトニングの導入が進んでいる。 |
痩身エステ |
HIFU、電磁パルス機器など人材育成不要、非接触型の痩身マシンも増えている。 健康意識が高まって男性の需要も増え、ホワイトニングとの相性もいい。 |
本来の歯以上の白さも目指せます。
1度の効果が大きいものの、相場は数万円〜と高額です。自費診療のため、価格は歯科によって変動します。
歯科でのホワイトニングは3種類に分かれています。
歯科医師または歯科衛生士が行います。
過酸化水素水使用したホワイトニング剤を塗布してから光を照射し、漂白します。
マシンや薬剤によって、価格や作用する歯の本数が異なります。
奥歯は白くなりにくく(上下6〜24本)、虫歯や歯周病があると行えません。
事前に歯石除去も行うので、口内環境の改善も期待できます。
高濃度のホワイトニング剤を使用するので即効性があるものの色戻りが早く、定着性はホームホワイトニングに劣ります。
定着させるために数回通うことが推奨されています。
④〜⑦を2〜3回繰り返す場合もあります。
自宅で、セルフで行うホワイトニング。
歯科で専用のマウスピースを作製し、自宅でも使用できる濃度のホワイトニングジェルを処方してもらいます。
マウスピースにホワイトニング剤を塗布してから装着し、数時間(1〜8時間)放置。2〜4週間かけて徐々に明るくしていきます。
装着時間が長く、効果を実感するまでに時間もかかりますが、持続性が高いのが特徴です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを平行して行います。
即効性と持続性、双方のデメリットを補い合い、高い効果が期待できます。
サロンや自宅で、セルフで行う方法。着色汚れを落として、歯本来の色に戻すことを目的としています。
サロンには必要な道具が準備されており、使用方法のレクチャーを受けて自己責任のもと行います。基本的には設備と場所の提供になるので、リーズナブルで手軽です。
マシン、消耗品、椅子やベッドがあれば省スペースでできるので、スキルもいりません。
人件費も最小限におさえられることから、副業や開業としても注目されています。
③〜⑤を2セット行う場合もある。
歯をきれいにするだけでなく、健康のサポートにつながることがやりがいにつながります。
ホワイトニングをすると、歯に蓄積された汚れが落ちます。
歯の健康は身体の健康と密接していると言われていて、殺菌・消臭効果も期待でき、衛生的に。
直接的な予防処置はできませんが、「歯をキレイにしたい」「白さをキープしたい」という気持ちからオーラルケアの意識もあがり、結果として口元の健康につながっていきます。
歯科衛生士の資格があれば、歯磨き指導など美容だけではない専門的なアドバイスもできるので、歯科とはちがったやりがいを感じることができるでしょう。
セルフホワイトニングなら自宅や一人でもはじめられ、スキルがなくても副業としてなりたちます。
また、歯科衛生士や歯科助手の独立が増えているのではないかと考えています。
悪くなったものを治す対症療法から予防へと移行してきているようで、保健指導や予防処置を行える歯科衛生士の需要が高まっているものの、女性が99%の職業。「手に職」と言われていますが、勤務時間が固定されているので、育児の関係から結婚や出産を理由に離職する方も多いようです。
ホワイトニングエステなら資格を生かして自宅でも仕事ができるので、新たな働き方として検討されるのではないでしょうか。
ホワイトニングは今後も市場拡大の見込みがあり、導入費・原価ともに低く抑えられるので、儲かる事業として注目されていることが推測されます。
資格の有無は、提供するホワイトニングの種類によって異なります。
歯科医師または歯科衛生士資格が必要 |
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資格不要 |
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資格なしで開業できるのは、セルフホワイトニングのみ。
歯科医師または歯科衛生士でないとお客様の口元には触れられないので、使用方法のレクチャーと場所の提供のみとなります。
資格を持たずして医療用を提供したいという場合は歯科医師を雇うことで解決できますが、人件費・設備投資ともに必要になるのでハードルがぐんっとあがります。
歯科衛生士の主な仕事は
ですが、「相対的歯科医行為」は歯科医師の付き添いがなければおこなえません。
歯石の除去、ホワイトニング、表面麻酔、フッ素塗布などがこれにあたるので、歯科衛生士だけでは医療のホワイトニングは行えません。
しかし、口の中のケアを行なえるという特許があります。
人が歯を失う原因の90%が虫歯と歯周病と言われていますが、美しさとお口の健康を維持、サポートできるのは歯科衛生士ならでは。
口周りの健康のスペシャリストとして、口腔マッサージや歯科保健指導などで差別化を図れます。
口腔マッサージは血流やリンパが活性化されて虫歯や歯周病予防になる上、顔の筋肉を口の内側と外側からほぐすことができるので、たるみやほうれい線、くいしばりや歯ぎしりで凝った筋肉のコリ、むくみを解消できます。
フェイシャルやヘッドマッサージなど+αのスキルを身につければ全体にアプローチできるので、さらに希少性もあがります。
歯科とエステ、双方と差別化することができ、高い効果も期待できるでしょう。
まずは開業方法を決定します。
自宅、賃貸、テナントだけでなく、フランチャイズという選択肢もあります。
フランチャイズなら、すべてがパッケージ化されているので手間が少なく、短期間で開業可能。ノウハウの提供、サポートもあるので初めての開業でも安心です。
ロイヤリティの仕組みやサポート範囲は会社によって異なるので、条件に合うものがあれば候補にあげられるでしょう。
明確なコンセプトがあれば、フランチャイズだと窮屈に感じるかもしれません。
どんなサロンを作っていきたいのか、目的や理念を明確にしましょう。
ホワイトニングマシンはスタンド型・卓上型から選べ、座ったままでもできるので1〜2畳あれば1Rでも支障はありません。
ネイル・美容室・エステ・マツエク・脱毛・日焼けサロン・整骨院・ジム・ビジネスホテル・インターネットカフェ・クリニック・介護施設・一般企業と幅広く導入されていて、水回り設備がなくても良い機器もあり、物件の選択肢は広いです。
口を開けたままの施術となるので、複数導入する場合は半個室や仕切りを設けられるとベストです。居抜き物件やデザイナーズマンションであれば、家具を揃えるだけでも十分でしょう。
ホワイントニングマシンは数万〜数十万円とさまざまですが、レンタルであれば初期費用を抑えられます。賃貸なら物件費がかさむので500万円〜見積もっておきましょう。
設備投資とあわせて、開業後半年分ほどの運転資金も準備します。1ヶ月分の固定費(賃料・人件費・光熱費・消耗品費・広告宣伝費)を算出し、最低限の資金を確保しておきましょう。
照明、壁紙、家具など内装は自身の好みではなく、ターゲットやコンセプトにあわせたものに。サロンの雰囲気も重要です。
物件 | 敷金・保証金・数カ月分の家賃 |
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内装 | ソファ・テーブル・ベッド・椅子・照明ワゴン・仕切り・ファブリック系・装飾品 |
備品 | ホワイトニングマシン・決済端末・通信機器 |
消耗品 | 制服・事務用品・ホワイトニングジェル・マウスオープナー・リップクリーム・綿棒・歯ブラシ・歯磨き粉・シェードガイド・保護メガネ・紙エプロン・タオル・コップ・鏡 |
その他のメニューも展開する場合は、別途予算と設備が必要になるかもしれません。資金が不足する場合は、助成金や補助金の活用を検討しましょう。
ホワイトニングエステ開業時に活用でいる助成金・補助金について詳しくはこちらから>>>
ホワイトニングエステ開業で融資を受ける前に!確認すべてき注意点について詳しくはこちらから>>>
WEBのツールは重要な集客・情報発信手段。名刺代わりになるとも言われています。
メールアドレスを持たない人やSNSで情報を収集する人も増えているようなので、どんなツールを使っていても情報を届けられるように複数の媒体を持ち、どこからでも容易にコンタクトをとれる状態を作っておくのがベストです。
近年は中小企業や小規模事業者の生産性向上を目的にIT導入補助金が国から交付されています。低価格で作成できるツールもあるので、ホームページは作成しておくのがおすすめです。
その他にも、GoogleビジネスやSNSなどの無料ツールの活用。信憑性が口コミや評価を募るため、フリーペーパーを利用するのも良いでしょう。
歯科衛生士の資格があれば、歯科保健指導などの社会貢献を通してオフラインで宣伝活動をする手段もあります。
事業開始から1ヶ月以内に「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」を提出します。
屋号を持つと銀行口座の開設が可能になるので、事業とプライベートの支出を分類でき、外部からの信頼にもつながります。
青色で確定申告を希望の場合は、開業届と合わせて「青色申告承認申請書」も準備します。
節税・赤字の繰り越しなどのメリットがあるので、定まっていない方も提出しておいて損はありません。記帳方法が複雑になりますが、税務署でも無料説明会が開催されているので、勉強すれば得することができます。予算に余裕があれば、会計ソフトを利用すると良いでしょう。
その他、必要に応じて予約、決済、POSシステムの手続きを行います。
支払い方法は複数持っておくに越したことはありません。
ホワイトニングマシンを購入すると、導入時に研修が行われているようです。
実務はありませんが、マシンの使い方や歯の知識、サービス方法を身につけることができるでしょう。
年間20万円を超える収入がある場合は申告が必要です。
申告しなかった場合、本来納付すべき税金に対して15~20%の無申告加算税が加算されます。確定申告しておけば住民税も調整がかかるので、忘れず申告しましょう。
会社が住民税や社会保険の処理をするのが一般的なため、会社に通知が届くことで副業が明るみになってしまうケースが多いようです。副業を知られたくない場合は、確定申告の際に「住民税に関する事項」欄を「自分で交付」を選びましょう。
助成金や補助金、融資、レンタル制度を活用するなど、方法は複数あります。
開業希望者向けのセミナーでも資金調達方法についてお話させていただいていますので、よろしければご参加ください。
理想をお伺いした上で、最適なご提案をさせていただきます。
歯科医師法により、免許がない人は口腔内に触れる行為はできません。
直接口腔内に触れることができるのは歯科医師と歯科衛生士のみ。(歯科助手も不可)
良かれと思ってサポートしたことがルール上違反となってしまう可能性もあるので、お客様自身で対応していただくことを徹底しましょう。
また、広告や宣伝で「治療」「治す」という文言は使用できません。クリニックと誤認識されないようにセルフであることを明記し、「汚れを落とす」「本来の白さを取り戻す」というところを充填に、効果を大きく明示したり、過度な写真の加工や特例ばかり掲載するのは避けましょう。ビフォーアフターを掲載する際は個人差があることを記載し、誇大広告にならないように注意が必要です。
薬剤や機械が適法かも確認しましょう。
独自性がポイントになります。
歯科衛生士やホワイトニングコーディネーターの資格があれば専門性の高さで差別化できるでしょうし、資格がなくてもターゲットに応じた+αのオリジナルメニューで関心を高めることができます。
原価が低いので、別メニューの特典として無料体験をつけると、「興味があるものの一歩踏み出せなかった」という方の来店も促せ、相互効果が期待できます。
看板メニューとして打ち出すのか、フロントエンドとして活用するのか、単価アップメニューとして活用するのか。何れにせよ、流れを意識し、単発で終わらないような仕組み作りがポイントです。
歯科でもデンタルエステが導入されているようにエステとの相性は抜群。
開業にあわせてエステのスキルを習得し、メニュー展開していけると良いでしょう。
フォレストエステティックスクールには、スキルアップ、転職、独立開業を目指す歯科衛生士・歯科助手の方も通われています。
趣味ではじめて楽しさを知り、エステティシャンに転身された方も多くいらっしゃいます。
エステと相性は良いものの、口元に特化したサロンやエステティシャンはまだまだ希少です。独自性の高いメニューの構築、サロンの開業、副業にも活かせます。
スキルの習得以外でも、さまざまなサポートを行っています。
歯科医での治療後のサービスやオプションとしても行っていただけるスキルです。
唇のケアだけでなく、口周りの筋肉のマッサージとヘッドマッサージでお顔全体のリフトアップも行えます。
垂れ下がった皮膚や筋肉を元の位置に上げていくマッサージテクニックを習得いただけます。口元のたるみ・むくみ改善をし、お顔全体ケアも行っていただけるスキルが身につきます。
8時間 | 88,000円 |
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歯科、整骨院、整体院、美容室など、さまざまな分野に広がっているホットストーン。
遠赤外線効果でストーンを載せておくだけでも心地よく、コリや疲れを癒やします。
ホワイトニングとの同時施術も可能。顔・ボディと展開できるので、メニュー幅が広がります。
ボディ5時間 | 44,000円 |
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フェイシャル3時間 | 33,000円 |
ホットストーン上級3時間 | 33,000円 |
ホットストーンインストラクション15時間 | 198,000円 |
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