訪問美容が注目されてきていますが、まだまだ事例が少ない介護エステ。
と、疑問や不安も多いのではないでしょうか。
訪問理美容とは一線を画し、より手軽で、生活の質を向上させ介護エステサロン開業についてご紹介しています。
ご参考になりましたら幸いです。
高齢者や身体が不自由な方など、主に介護を必要とする方を対象としたエステ。
さまざまな理由で外出が難しかったり、対応しているサロンが少なったりと諦めていた方も気軽にエステを受けられるようになります。
人生100年時代を迎えようとしている今、「健康寿命」や「生活の質」が注目されています。
生活の質は、「どれだけ人間らしく自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか」といった尺度で考えられていて、日常生活で制限されず、思うままに生きることに重きを置いています。
訪問理美容と相似していますが、現在の訪問理美容はカットやカラーといった「出張型美容室」の毛色が強く、これらは生活上で欠かせないものです。
対して介護エステは「自身を満たすためのもの」。身だしなみを整えたりマッサージしたりすることで心身を満たし、幸福感を高めることを目的としています。
マッサージ、ネイル、フェイシャルエステと広く展開しており、福祉施設を中心に少しずつ需要が増えてきています。
参考資料(HOTPEPPER BEAUTY ACADEMY:訪問理美容に関する調査レポート)>>>
主に高齢者や身体が不自由な方が対象となりますが、介護や福祉系の資格取得は任意です。
エステやリラクゼーションも資格は必須ではありません。
鍼灸、マッサージ、カット、カラーなど、施術内容によっては国家資格が必要な場合があります。
など、出張エステの需要も満たします。
その他、筋力の維持・強化、むくみ・血行不良の改善、関節拘縮の進行を防ぐなど、緩和ケアにもつながります。思うように身体が動かずストレスがたまっていたり、引きこもりがちで孤独を感じていたりする人に対し、精神面や脳機能へも良い刺激を与えます。
介護エステの第一歩!
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人口の約30%が65歳を超え、超高齢化社会に突入した日本では、平均寿命とともに健康寿命も延伸しています。年齢を重ねても趣味を楽しむ方が増え、高齢者を対象としたさまざまなビジネスが展開されています。
参考資料:「平均寿命と健康寿命 | e-ヘルスネット(厚生労働省)」>>>
厚生労働省の調査によると、「終末期の療養場所に関する希望」において自宅療養希望者が60%を越えているようです。今後、介護エステの需要拡大も予想されます。
参考資料:「在宅医療・介護の推進について(厚生労働省)」>>>
とは言え、まだまだ利用率は低いのが現状です。
理由として、サービス自体を認識していない、利用したくても受ける方法がわからないといった利用者と提供者がうまくマッチしていないという課題があるようです。
訪問理美容においても、家族や施設職員からの紹介といったオフラインからの認知が多いようで、集客・宣伝方法の工夫が必要です。
しかし、一度信頼を得られれば、競合も少なくリピートしていただける可能性は高いと言えます。
介護施設や福祉施設など、オフラインでのPR活動も行いつつ、インターネットで広く情報発信して認知を広めることが鍵となります。
「介護エステを始めたい」というより、「高齢者の力になりたい」。「エステを受けたくても受けられない人」の需要を満たしたいという思いから「介護エステ」という道を選択される方が多いようです。
固定費やリスクも少なく、低コストで始められます。
仕事のために移動が必要ないのがメリットです。
近隣に高齢者が多く、すでにコミュニティーをお持ちの方は利用してもらいやすいかもしれません。
時間を有効活用でき、ご自身の介護や育児との両立。ダブルワークとしても始めやすい形態です。
テナントのメリットは、立地を選べることにあります。
利便性が高く、集客力のある商店街や大型商業施設を選べば、自然と目に留まり宣伝効果が期待できます。警戒心なく、気軽に利用してもらえるかもしれません。
施設がバリアフリーに対応していれば、設備投資の部分で負担を軽減できるでしょう。
テナントと比較すると設備投資の負担を軽減できます。
同じマンション住居者を対象としたサロンであれば、利便性が高く有利です。
プライベートサロンとして、独自のコンセプトで打ち出しやすい形態です。
固定費がかからないのが最大のメリット。副業やダブルワークから始めたい方にも最適です。
も該当します。
まずは準備を進めるために、サロンの土台を整えます。
出店エリア、立地、ターゲット、コンセプトなどのシミュレーションを行っていきます。
料金は開業地域によって変動しますが、1人あたり3,000〜5,000円位が相場です。近隣の競合をリサーチし、大差ないように調整します。
介護エステは出張が主になるので、移動費を考慮した価格設定にするか、別途交通費(出張費)を設けます。
エステは自由業にあたり、必要な国家資格はありません。
美容機器の性能も上がり、素人でもある程度の結果を出すことはできます。インターネットであらゆる情報が取得できるので、独学で知識を習得することも可能です。
しかし、情報の信ぴょう性は定かではありません。
裏付けがなかったり、「いつ」「誰が発信しているのか」といった精査が必要だったり、正しくジャッジするためには基準となる知識が必要です。実績のある人やスクールで学ぶのが確実です。
他人の経験に基づく知識は、視野を広げ、自身の可能性も広がります。特に手技は、感覚を使って身体で覚えていくので、人から学ぶメリットは計り知れません。
これらを学ぶ過程で資格(ディプロマ)が取得できるとベストです。
開業資金と運転資金に分け、それぞれ準備をします。
サロンをオープンするまでに必要な資金。規模や提供するサービスによって変動します。
介護エステは出張型が主なので固定費はかからず、内訳は施術に必要な備品、消耗品、広告宣伝費となります。
その他の開業形態では、以下の資金が必要です。
自宅 | 内装工事費・美容機器代・インテリア・光熱費・広告宣伝費 |
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テナント | 物件契約金(数カ月分の賃料や保証金)・内装工事費・外装工事費・美容機器代・インテリア・光熱費・広告宣伝費 |
マンション | 物件契約金(数カ月分の賃料や保証金)・内装工事費・美容機器代・インテリア・光熱費・広告宣伝費 |
軌道に乗るまでの補填資金として、3〜6ヶ月分の費用を準備します。
毎月必ず必要となる固定費(家賃・光熱費)・消耗品費・広告宣伝費をもとに算出しましょう。
事業を行うものに対して、国や地方公共団体から資金を支援してもらえる制度があります。
中小企業の経営力強化や雇用・労働環境の改善が目的で、どちらも返済義務はありません。
助成金と補助金の違いは、雇用の有無と受給したお金の使い方です。
審査基準が異なり、助成金は要件に該当すれば概ね受給できますが、補助金はコンペ形式で難易度が上がります。
要件が該当する場合は、これらの制度を活用して資金調達することも可能です。
助成金
・キャリアアップ助成金
・人材開発支援助成金
・地域雇用開発助成金
・両立支援等助成金(出生時両立支援助成金)
・自治体独自の助成金 など
助成金について詳しくはこちら(厚生労働省サイトへ遷移します)>>>
エステサロンの開業に必要な手続きは、主に3つです。
種類 | 提出先 | 該当者 |
---|---|---|
美容所開設届 | 店舗所在地を管轄する保健所 | 美容所を開設した場合 |
個人事業の開業・廃業等届出書 | 納税地を所轄する税務署長 | 必須(罰則なし) |
所得税の青色申告承認申請書 | 任意(青色申告希望者) |
個人事業の開業・廃業等届出書は開業後1ヶ月以内。確定申告は手続きを踏まないと自動的に白色申告となり、節税効果がなく損してしまうケースが多いです。
開業届とあわせて提出するのがおすすめです。
エステを開業する資格とは?知って得する資格と手続きをご紹介>>>
介護エステは本人が希望する場合と、家族や身近な人の勧めで始める場合の2パターン考えられます。
多くの人に認知していただくためにはインターネットを活用した情報発信が有効ですが、高齢者を例にあげるとインターネットの利用率も低く、ターゲットに合わせたメディアの選択と集客の工夫が必要です。新聞や折り込みチラシ、地域の情報誌、ラジオ、ポスティングといった、ターゲットが親しみのある方法の方が反応が期待できるかもしれません。
介護施設やデイサービスへ出向き、レクリエーションのボランティアから始めるなど、徐々にエステの認知とコミュニティを広げていくのも大切です。
人間の購買心理は「認知」「興味」「行動」「比較」「購買」「利用」「愛情」と7つの段階に分けられます。段階に応じた情報の発信と、メディアの使い分けを意識すると良いでしょう。
介護経験がないと、どのくらいの声量で話しかければ良いのか。車椅子の押し方ひとつでも戸惑ってしまう場面があるかもしれません。
そこで役立つのが介護や福祉の知識。介助方法や注意点、接し方の基本を理解していれば、スムーズに安全にコミュニケーションを取ることができ、より心地良い時間を過ごしていただけます。
将来的に家族や周りの人が必要になった時にも生かすことができ、実用的な知識です。
介護職員初任者研修 |
介護の基礎から応用まで学べる、介護現場で仕事をする人が最初に取得する資格。 コミュニケーション技術や障害への理解を深めることで、介護される方の心と身体の状態を理解し、安全確保とリスクマネジメントを行えるようになります。 |
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准サービス介助士 |
高齢者や身体が不自由な方に対する「おもてなしの心」と「介助知識」を学べます。 配慮が必要な方への理解を深め、安心していただきながらお手伝いできるスキルが身につきます。 |
レクリエーション介護士 |
高齢者へ喜びや生きがいを与えるレクリエーションの企画、実行までをスムーズに行える知識が身につきます。 介護の基本的な知識とコミュニケーションスキルについても学び、介護される方の心理を理解し、趣味を見つけるサーポートを行えます。 |
利用される方の中には、肌が弱かったり、敏感になっていたりすることもあり、通常のエステと同じ感覚で行うとトラブルにつながりかねません。
座ったままや寝たまま施術が必要な方、体調によって疲れやすかったり、無理のない姿勢を保つためにかけられる時間も一人ひとり異なります。身体状況や介助の有無といった、状況に応じた対応が求められます。
また、御本人だけでなく、ご家族や施設の方の要望も確認も行いましょう。
肌に触れるオイルやクリームといった商材への配慮も欠かせません。
できるだけ刺激の少ないものを選びましょう。
トラブルを避け、高齢者に喜ばれる正しいスキルを習得するなら
エステスクールの受講がおすすめ
介護美容をしていて、ヘッドリフレの施術の希望があったため、以前もこちらのフェイシャルの1DAY講習を受講し、分かりやすかったため、また受講しました。
いつも分かりやすく丁寧に教えて頂きます。
手軽なZOOM講習なども世の中にあり検討しましたが、やはり、力の入れ具合などを実際に教えて頂きたかったので、選んでよかったです。
デイサービスで、利用者様に施術して差し上げたく、アロマハンドトリートメントと、ヘッドマッサージを受講しました。
手に触れることで、利用者さんがほっとした笑顔を見せて下さることがとても嬉しく、学んでよかったと思います。
これから少しづつ、訪問先でも行っていけるように技術力をアップしていきたいです。
「技術・知識・ホスピタリティがそろってエステティシャン」という考えのもと、エステティックサロンの良さを理解し、それを伝えてお手伝いすることが役割です。
介護、医療現場で活躍されている方にもご利用いただいており、異業種からの転職やエステサロン開業のサポートも行っています。
開業という夢を実現するためのサポートを行っています。
具体的には開業場所の選定、近隣競合の調査、メニュー作成、集客方法、資金調達方法といった必要準備事項をご案内し、ご希望を伺いながら課題を洗い出し着地点を見つけていきます。
開業支援制度を活用していただくことで、
といった情報収集の手間を削減。
知らなかったでは済まされない必要手続きや関連する法律についてもご助言いたします。
ともに繁栄を目指すパートナーとして、支えとなれる存在を目指しています。
母体が美容商社、直営サロンも運営している背景から、網羅的にサポートさせていただける点でもご好評をいただいています。
など、実績に基づいたノウハウをお伝えしています。
フォレストエステティックスクールが選ばれる理由について詳しくはこちらから>>>
場所を選ばずに行うことができ、介護やボランティアで人気のハンドマッサージ。
手には反射区が存在し、マッサージすることで全身のさまざまな箇所への効果が期待できます。コミュニケーションも取りやすく、介護エステのファーストステップとして人気です。
アロマハンドドレナージュ1日講座 | 33,000円 |
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体勢問わず簡単にでき、効果を実感しやすい技術として人気です。
ヒザ下のマッサージで全身の血流を促進し、冷えやむくみの解消、体温が上がって寝付きが良くなるなどさまざまな効果が期待できます。
リフレクソロジー講習10時間 | 60,500円 |
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「いつまでの素敵でいたい」という気持ちに応えらる人気の高い施術。
リラックス効果だけでなく、ビフォーアフターを確認することで笑顔へと導くことができるスキルです。
フェイシャル基礎コース(全12回) | 104,500円 |
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西洋医学では代替医療としても導入されており、認知症予防・対策としてアロマ療法が注目されています。
自律神経やホロモンバランスを整える効果もあるアロマで、興奮状態や睡眠障害の改善のサポートを行います。香りを使い分け、心身のリラックスを促します。
アロマテラピー検定2級コース(全11時間) | 82,500円 |
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アロマテラピー検定1級コース(全20時間) | 179,300円 |
座ったままでも手軽に行えるスキル。
頭にはたくさんのツボがあり、リフレッシュ、リフトアップ、安眠といったさまざまな効果が期待できます。脳への血行が促進され、血圧が下がって睡眠リズムを整えます。
開業ヘッドマッサージベーシック講習 (20時間) | 275,000円 |
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開業ヘッドマッサージプロフェッショナル講習(6時間) | 77,000円 |
ヘッドマッサージ1日講習(2時間) | 27,500円 |
アロマヘッドマッサージ1日講習(2時間) | 22,000円 |
コンセプトとは、「一貫してブレることのない方向性」を意味し、サロンの基盤です。
やるべきことが明確になり、一言でサービスの魅力を明言できるので、価値も伝わりやすくなります。
考え方が共感されれば支持者も集まり、サービス購入の理由につながります。
利用者がいれば、サロンを継続させるのも責務。確実に利益を残していかなければ継続できません。経営はうまくいっていても、入出金を把握していなければ資金不足に陥り、黒字倒産なんてこともありえます。
数字に関する知識から、問題解決を行う上で必要な考え方(クリティカルシンキング・ロジカルシンキング)も鍛えておくと経営者として役立ちます。
万が一の備えとしてドクターサポートや相談先を見つけておくこと、エステ保険への加入。
トラブルを未然に防ぐために、介護や福祉の知識を身に着けておくのも備えの一つです。お客様を理解し、より良いサービスの提供にも繋がります。
「安心してサロンを運営していくための備え」と「万が一トラブルが発生した場合の備え」があれば、業務に従事できます。
外部のサービスをうまく活用することで新しい発想を得られたり、頭の中を整理しより早く理想の状態に持っていくことができます。特に一人開業の方は心理的ハードルが高くなりやすいので、分散させることも重要です。
不足している部分は専門家の力を借りるのも戦略です。個人と企業や専門家間での情報量の差は図り知れません。
部分的なサポートだと伝える情報がすべてになるので、実績や信頼についで網羅性や継続性も鍵となります。
上手く活用すると施術負担が減り、より早く効果を出すことができます。
話題の電磁パルス機器を例にあげると、痩身機として人気を博していますが、骨盤低筋を鍛えることもできるので、出産後の女性や男性の尿もれ対策としても活躍します。
手離れも良く、スタッフの代わりとして働いてくれるので、1人サロンでも同時施術が叶い、施術効率があがります。
株式会社フォレストシンフォニーが扱う話題の電磁パルス機器について詳しくはこちらから>>>
身だしなみを整え、ケアすることで心も豊かになります。
エステティシャンや美容業界へ転身を目指す方にとって、介護エステは今後の活躍の場が広げる事業です。
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